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【初午(はつうま)】 〜江戸の春の楽しみ
sibugaki 2025-2-5 7:03
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二月初めの午の日を江戸中至る所で初午祭りを行っていた。 「伊勢屋稲荷に犬の糞」 と言われるほど稲荷神社(町内毎の祠も含む)が多かった江戸、町中至る所で初午祭りを行っていた。
子供達は太鼓を叩きなが各家を廻と、都度お菓子がもらえたから、太鼓は必需品であった。それ用の太鼓を、早ければ小正月の終わった翌日から。 遅くも二十五日頃までには、天秤棒を担いだ振り売り(棒手振り)が、太鼓を賑やかに叩きながら競争で売り歩いていた。 太鼓売りが来るのは、遅くも初午の前日まで。当日になると早暁から油揚売りが売り歩きました。
こんち(今日=今日と狐の鳴き声コンを掛けた売り声)イ
うまアの日イ
あぶらげ(油揚)エ
狐の好物とされるあぶらげをお供え用に、又後でお下がりを皆でいただくために、いなり寿司 (三角稲荷は 狐の耳、俵型は米俵)にして供えるために買い求めた。 初午が終わる (参考・今年の初午は二月六日)と、桃の節句の準備に切り替えた。
一方大人にとっても初午は楽しみであった。その第一は、普段堅く門を閉じている大名屋敷が一斉に門を開けを 開放したからである。中には邸内に櫓を組み賑やかに踊るものもあった。
関連コラムはこちら> 江戸から今に伝わる伝統芸能「大道芸」 ・江戸の春の楽しみ〜「初午」 http://www.edoshitamachi.com/web/daidougei/
絵> 「初午祭用太鼓売り」 江戸府内絵本風俗往来 (国立国会図書館所蔵)
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