タグ「寛永通宝、玉川上水、富士講、神田明神社天王祭り、米価高騰、山王祭り」が付けられているもの

六月 月建は未(び)月。

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「未は味いなり。六月は滋味なり。五行の木は未に老ゆ。木の枝葉のしげれるに象るなり」
と説文にあります。(説文:西暦100年ごろに成った中国最古の部首別漢字字典)
和風月名では、水無月(みなづき/旧暦六月の異称)六月は酷暑の最中でミナズキのいわれには諸説あり。「水なし月」の転移説、田に水を張る「水張り月」説、田植えも終わり、農作業し終えたから「皆仕尽」(みなしつき)の略説等。
《六月 こよみ》
6月1日寛永13年 (1636)芝・浅草と近江坂本に銭座を置き、初めて【寛永通宝】を鋳造する。
6月2日天明4年 (1784)町人が堅川の浚渫を請け負い、11月に完成する。
6月3日嘉永6年 (1853)ぺりーが浦賀に来航。
6月4日元禄8年 (1695)深川猟師町を8町とし、検地実施。
6月5日文政2年 (1819)みだりに葵章の提灯を持って火事場に出入りすることが禁じられた。
6月6日寛文元年 (1661)本所に新堀ができ、小名木川船番所が隅田川口万年橋から中川口に移る。
6月7日慶長18年(1613)【神田明神社天王祭り】の起こり。神田明神社の天王神輿が江戸城に入る。
6月8日安永4年 (1775)関八州で作り出す綿実すべて、50軒の仲買人を通じて販売される。
6月9日天保5年 (1834)千住の米商が窮民の襲撃を受ける。
6月10日天保7年 (1836)日本橋本町・大伝馬町両組合薬種問屋への官製人参の払い下げ。
6月11日文政2年 (1819)口論・打ちこわしなどの徒党闘争が禁止される。
6月12日天保5年 (1834)【米価高騰】8月26日まで布施米が実施される。
6月13日享保16年(1731)【富士講】六代目行者身禄が富士山頂に入定自殺、富士講が有名になる。
6月14日享保16年(1731)仙台米の払下。八人の問屋値段に払下、それより低く払下げを禁止。
6月15日元和元年 (1615)【山王祭り】で山車・神輿がはじめて江戸城に入る。
6月16日明和8年 (1771)大川端三俣出州の埋め立て工事が開始、翌年12月18日に完成。
6月17日天明4年 (1784)大坂からの買い上げ米を、御救として町々へ割り渡す。
6月18日万治3年 (1660)小名木川より関宿まで水路が浚渫。本所村の田地、開発が進められる。
6月19日貞享2年 (1685)市中の路上で集会し、戯舞することがはやり、子供の盆踊り以外は禁止。
6月20日承応3年 (1654)【玉川上水】完成。玉川庄右衛門・清右衛門、褒賞として300両をうける。
6月21日文久2年 (1862)80歳の老人に銭2貫文が支給される。
6月22日天保13年(1842)歌舞伎七代目市川団十郎が奢侈の罪で江戸払いとなる。
6月23日宝暦8年 (1758)白魚屋敷と佃島の漁民で漁場紛争発生。白魚屋敷の抱魚師らが処罰。
6月24日嘉永3年 (1850)近年増加した麦湯茶見世が、風紀を乱すとして取り締まりを受ける。
6月25日寛政12年(1800)銀座が京橋新両替町から日本橋蠣殻町へ移転する。
6月26日天保13年(1842)出家・社人・山伏・修験・神職類が、町屋に住むことが禁じられる。
6月27日元禄13年(1700)無宿人や放免囚、病囚などを収容する浅草溜が設置される。
6月28日元禄2年 (1689)猪・鹿・猿を食材として販売することが禁止される。
6月29日承和2年 (835) 隅田川が史料に出てくる初見(住田河・太日河・石瀬河の渡船が増加される)
6月30日天和元年 (1681)江戸市中の塵芥捨て場、深川永代島新田・砂村新田の2ヵ所に定められる。
是月(この月)--------
6月-明治元年 (1868)風月堂が、奥州討伐の薩摩藩兵糧方の依頼により黒ゴマ入りビスケット5千人分納入。
6月-文政6年 (1823)浅草慈眼寺境内の子供相撲に、見物人が殺到する。
6月-寛政2年 (1790)本郷2丁目東側で、陶継屋(やきつぎや)が始めた。
6月-明和元年 (1764)日本橋小網町に海苔専門店「山形屋」が開業。
《六月関連情報》------
【寛永通宝】
 〇寛永通宝は、寛永13年6月1日(1636)鋳造して、なんと戦後の昭和28年(1953)まで通用していた・・・・・
・江戸ことば月ごよみ 生活とお金『銭の話』
 http://www.edoshitamachi.com/modules/tinyd11/index.php?id=16
【ぺリー浦賀来航】6月3日嘉永6年(1853)
 〇ペリーは日本人の好奇心と知識欲の強さ、そして行動力を高く評価・・・・・
・コラム 江戸十万日 月日の鼠 第二十二回 『彼らは貧乏だ、しかし高貴だ』
http://www.edoshitamachi.com/web/fuyugaki/2023/05/post-11.html
【富士講】
 〇6月13日享保16年(1731)富士講六代目行者身禄が富士山頂に入定自殺し、富士講が有名になる。
・江戸から今に伝わる伝統芸能「江戸の夏行事」~今に継承されているものの由来~
  http://www.edoshitamachi.com/web/daidougei/
【玉川上水】 
 ○6月20日承応3年(1654)完成。玉川庄右衛門・清右衛門、褒賞として300両をうける。
・水から読み解く江戸東京「墨田川略年表」
 http://www.edoshitamachi.com/modules/tinyd8/PDF/sumidagawanenpyo.pdf

《六月会員・会友情報》------
●NPO法人「としまの記憶」2024年6月8日(土)
 記憶の遺産ツアー:消えた[としまの川]を訪ねる「谷端川編3」
 https://toshima-kioku.jp/yabata-3/
●「江戸文化研究会」2024年6月16日(日)
 金原亭馬生 落語独演会 「玉子の狐」 & 「百川」
 https://kansakonwakai.com/cultural_activities/edobunka-kai
●NPO法人「文京建築会」 2024年7月1日(月)
 「一富士二鷹三茄子」駒込をまち歩き
 https://www.bunkyo-arch.org/news
●もの語りの世界「けやき会」2024年7月8日(月)
 語りとピアノで「江戸下町人情物語」
http://keyaki.jpn.com/

参考文献 ・武江年表(東洋文庫) ・東都歳時記(東洋文庫) ・東京市史稿(東京都) ・江戸町人の研究(吉川弘文館) ・江戸東京年表(小学館)ほか

江戸東京下町文化研究会