別巻4：「忠臣蔵」を歩く - 江戸東京下町文化研究会

	ほしひかる著ほしひかる氏プロフィールエッセイスト、江戸ソバリエ認定委員長 (江戸ソバリエ協会理事長) 著書・共著に「江戸蕎麦めぐり」（幹書房）、『新・神奈川のうまい蕎麦６４選』（幹書房）、『埼玉のうまい蕎麦７５選』（幹書房）、『静岡・山梨のうまい蕎麦８３選』（幹書房）、『休日の蕎麦と温泉巡り』（幹書房）、『至福の蕎麦屋』（ブックマン）、『小説から読み解く和食文化』（アグネ承風社サイエンス）など。他に、「解体新ショー」（NHK-TV)、「江戸のススメ」（ＢＳ－ＴＢＳテレビ）、「幸福の一皿」（ＢＳ朝日テレビ）、「コレスタン」(日本テレビ）、「シルシルミシル」（テレビ朝日）などや各講演会に出演。ネットでは江戸ソバリエ協会、江戸東京下町文化研究会、フードボイスなどに発信中。これまでの活動により、各関係団体より感謝状を授与される。 ▲NPO 江戸ソバリエ協会

別巻4：「忠臣蔵」を歩く

◎事件現場 ― 江戸城松之廊下跡
東京都千代田区皇居東御苑 (JR東京駅､地下鉄大手町駅)
富士見櫓寄りに、元禄14年3月24日に浅野内匠頭長矩が刃傷事件を起こした松之廊下跡の碑がある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【皇居】

◎赤穂藩上屋敷跡
　東京都中央区明石町10 (日比谷線築地駅より)

◎三次藩浅野家跡･浅野内匠頭夫人阿久里実家 (赤坂氷川神社辺り)
東京都港区赤坂6-10-12 (千代田線赤坂駅より)

◎悲劇の現場 ― 一ノ関藩上屋敷跡 ― 浅野内匠頭長矩終焉の地
東京都港区新橋4-28 -31 (新橋駅より)
　浅野内匠頭は一ノ関藩田村右京太夫建顕の上屋敷に預けられ、綱吉により即日切腹が命じられ、田村邸の庭先にて腹を切った。
「風さそふ花よりもなほ我はまた春の名残をいかにとやせん」

　　　　　　　　【田村邸の血染の岩と血染の梅 ⇒ 現在は泉岳寺に】

◎新正堂の｢切腹最中｣
　元は旧田村邸の敷地の一角で商売をしていた縁から｢切腹最中｣を平成2年より販売する。現在の新正堂は新橋4-27-2へ移転。

　　　　　　　　　　【新正堂の｢切腹最中｣：皿ほしひかる作】

　　　　　　　　　　【旧田村邸附近にある蕎麦屋｢能登路｣】

◎浅野家旧家臣潜伏地
　※前原伊助の潜伏地 (両国2-1)
　※堀部安兵衛の借宅 (立川3-14)
※杉野十平次の借宅 (立川3-18)

◎喧嘩の現場 ― 本所吉良邸跡
　東京都墨田区両国3-13 本所松坂町公園 (総武線両国駅より)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　【吉良邸跡】

　　　　　　【大石内蔵助(泉岳寺)：吉良上野介(吉良邸跡)】

◎四十七士の引揚ルート
　吉良邸 → 御船蔵跡裏 → 万年橋 → 乳熊味噌屋 → 永代橋 → 湊橋 → 高橋 → 稲荷橋 → 旧赤穂藩屋敷前 → 築地本願寺 → 汐留橋 → 仙台藩屋敷前 → 金杉橋→ 札の辻 → 泉岳寺

◎曹洞宗万松山泉岳寺 ― 快挙を浅野家墓所に報告
東京都港区高輪2-11-1 (三田線泉岳寺駅より)
浅野家旧家臣の一行は泉岳寺の主君の墓前に上野介の首級を供え、仇討を報告。住持の報酬山長恩の計らいで酒と食事を頂き、大目付大目付仙石伯耆の下へ自首した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【泉岳寺】

　　　【討入隊が泉岳寺で食べたであろう蕎麦切 ☆ 作：ほしひかる＋板垣一寿】

　　　　　　　　　　　【浅野家の墓､大石家の墓､四十七士の墓】

　　　【泉岳寺門前にある藪蕎麦 ☆ 墨線画伊嶋みのる(江戸ソバリエ)】

◎大目付仙石伯耆守久尚屋敷跡
東京都港区虎ノ門2-9-16 日本消防会舘ビル (銀座線虎の門駅より)
先ず吉田忠左衛門と富森助右衛門が討入を報告、大石たちも内匠頭の墓前に報告後に自首した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〔完〕

前のページ
第四巻元禄武士道

コンテンツのトップ

次のページ
第五巻広重､葵坂で蕎麦を啜る