子母澤寛(著) 「父子鷹」(上下、講談社; 新装版 -2006/7/12) 旗本・男谷平蔵の妾腹の子として、江戸深川に生まれた小吉は、微禄の旗本・勝家の養子になった。剣術が強く、根っからの江戸っ子気質で、豪放な性格と面倒見のよさから、周囲の人々に慕われていた。この小吉と妻・お信の間に男の子が生まれた。名付けて麟太郎。幕末から明治の武家政治家・勝海舟である。 |
村上元三(著) 「勝海舟」 (人物文庫‐– 2004/9/1) 貧しい御家人・勝小吉の長子として生まれ、少年時代は剣術と学問の修業に励んだ勝麟太郎(海舟)。しかし時代状況は彼に実力を発揮すべき場所を与えてゆく。幕府海軍の育成に尽力する一方、坂本龍馬らをも育て、やがて咸臨丸での渡米、開国、大政奉還から江戸無血開城へ…。明治維新を推進した幕臣の波瀾の生涯を描く長編小説。 |
津本陽(著) 「勝海舟 私に帰せず」上 (幻冬舎文庫 2007年) 日本よ、開国し、国際社会と協調せよ。広くアジア諸国と縦横連合して共に海軍を盛大にし、学術を研究しなければ、ヨーロッパ人に蹂躙されるのみなのだから…。竜馬の師・勝海舟の雄大な日本再生構想を描く物語。 |
土居良三 (著) 『咸臨丸海を渡る』 (中公文庫 – 1998/12) 軍艦奉行・木村摂津守の従者として咸臨丸に搭乗、太平洋を渡った長尾幸作の航海日誌『鴻目魁耳』―。本書は、著者の曾祖父が遺したこの一次史料を手がかりに、福沢諭吉ら同乗者たちとの友情、勝海舟の辛苦など、渡航のドラマを克明にたどる。第六回和辻哲郎文化賞受賞の画期的労作。 |
橋本 進(著) 「咸臨丸、大海をゆく―サンフランシスコ航海の真相」 (海文堂出版 -2010/7/1) 日本人の多くは、「幕末、勝海舟が咸臨丸で日本人初の太平洋横断航海の快挙を果たして日米国交の道を開いた」と思っているらしい。もともと学校でそれに近いことを教えていた。 しかし、事実はまったく違う。 |
植松 三十里 (著) 「咸臨丸、サンフランシスコにて」 (角川文庫 – 2010/4/24) 安政7年、遣米使節団を乗せ出航した咸臨丸には、塩飽衆の吉松たち日本人水夫も乗り組んでいた。書き下ろし後日譚も併載し、歴史の渦に消えた男たちの運命を辿った歴史文学賞受賞作が大幅改稿を経て待望の文庫化! |
宮永 孝 (著) 「万延元年の遣米使節団」 (講談社学術文庫-2005/3/11) 徳川幕府初の遣米使節団の衝撃的異文化体験修好通商条約の批准書交換を使命に、咸臨丸を従え渡米した77人の使節団。彼らが強い衝撃を受けた初の異文化体験を、日記や回想録、新聞記事等を駆使し再現する! |
文倉 平次郎 (著) 「幕末軍艦咸臨丸〈下〉 (中公文庫- 1993/7/1) 咸臨丸の渡航は、遣米使節の派遣と共に、その後の日本の進展に多大な影響を与えた。咸臨丸の数奇な事蹟に続き、航海日記「奉使米利堅紀行」採録を軸に、咸臨丸余談、乗組士官や水夫の略伝等を記し、更にその遺族を訪ね、語り残された話を採集する。 |
石川 栄吉(著)[「海を渡った侍たち―万延元年の遣米使節は何を見たか」 (読売新聞社-1997/5/1) 日米修好通商条約の批准交換のため、77人のサムライがアメリカ大陸の土を踏んだ。彼らは何に驚き、何に震えたのか。日本人として初めての組織的な異文化体験を、日記などの資料をもとに検証する。 |
中浜 博(著)「私のジョン万次郎―子孫が明かす漂流の真実」 (小学館ライブラリー-1994/9/1) 日本の夜明けに、坂本龍馬を始め多くの人に大きな影響を与えたジョン万次郎。漂流から百五十年余、直系子孫が語る波乱に満ちたその生涯。 |
童門 冬二 (著)「勝海舟の人生訓 Kindle版 」 (PHP文庫・PHP研究所-新装版 (2008/5/27) 勝海舟はもとは身分の低い御家人だったが着々と出世し、徳川幕府が倒れる寸前には幕府の終戦最高責任者として江戸無血開城を果たした。 その後は明治新政府に参加し海軍大臣や枢密顧問官にもなっている。つまり勝は「二君に仕えた幕臣」の典型である。 |
童門 冬二 (著)「小説海舟独言」
(講談社文庫 – 1997/2) 迫る官軍、備える幕府。明日にも江戸突入かという騒然たる中、相対する勝海舟と西郷隆盛。江戸焦土作戦との取引説もある、江戸城無血明け渡し。これは海舟の最大の功績とも言われる。反面、幕府を売った―とも。この真相を解明し、現代日本のポスト・リストラの道筋を明らかにする、文庫書下ろし長編小説。 |
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