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企画展「隅田川堤の桜」
現在の私たちは、桜の植わる堤を花見の中心に置きがちですが、浮世絵には「隅田川」と銘打っているものが多いことに気が付きませんか。 江戸時代には川はとても身近な場所でした。安永3年(1774)に大川橋(吾妻橋)が架けられましたが、橋と橋の間はとても長く、日常的に渡し船が使われ、生活に必要な物資は舟運に頼らざるを得ませんでした。 現在と比べると、船遊びもとても盛んだったといえるでしよう。 明治時代になって都市化が始まるまで、向島地域は田畑が広がる風光明めい媚びな場所で、寺社仏閣を 巡る道ゆきは、江戸の都市住まいを抜け出て「借景」ともなる農村の自然に浸り、一日の行楽を楽しむ 貴重な機会でした。 今回の企画展では、川、船、堤と桜が織りなす情景を、その歴史的形成を踏まえながら、当館が所蔵 する隅田川の桜の浮世絵を中心に、巻子(かんす)や絵図、そして写真資料を交えて紹介します。
観覧料>個人100円、団体(20人以上)80円、中学生以下と身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料
公式サイト>https://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/kyoudobunka/info/tututmi.html
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(継続中)
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「鎌倉殿の13人」 大河ドラマ館 オープン
史上はじめて武家政権が樹立された鎌倉市で「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」がオープン。実物展示と映像展示による、ここでしか見られないコンテンツが多数。大河ドラマのファンだけでなく、歴史好き、鎌倉好きの方々も必見です。
観覧料>大人1,000円(高校生以上) 小人500円(小・中学生)
公式サイト>https://tsurugaokamuseum.jp/
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(継続中)
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写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて
写真発祥地をとらえた初期写真を核に幕末・明治の姿を再構築する連続展の第二弾として「写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて」を開催します。
写真発祥の地は、写真との関わりが永く、膨大な写真が堆積しています。本シリーズ展では特に初期写真に注目し、写真と資料から、近代へと推移する日本の輪郭を再構築する試みです。
約150年前に江戸時代は終焉し、日本は近代国家へ歩みを進めました。北端の港湾都市であった箱館は、江戸時代後期に幕府の拠点が置かれ、蝦夷地経営や箱館戦争、開港といった歴史事象のなかで重要な役割を担うこととなります。1869年に蝦夷地は北海道と命名され、箱館も函館に改称されました。幕末期には、ロシア人より伝えられた技術を起点に写真文化が華開きます。最初の写真家である木津幸吉をはじめ、田本研造、武林盛一、井田侾吉などの在住する写真家と、野口源之助やライムント・フォン・シュティルフリートら来訪する写真家たちは函館の人々や街、文化を撮影しました。田本研造は、その技術を池田種之助ら弟子たちに伝え、弟子たちは函館に限らず北海道各地にその跡を残し、現代にその姿を伝えています。 観覧料>一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円
公式サイト>http://topmuseum.jp/
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(継続中)
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まれびとと祝祭―祈りの神秘、芸術の力―
本展では、まれびとと祝祭を現在の視点からとらえ直してみたいと思います。古より人類は、幾度も疫病の脅威にさらされてきましたが、我々は祝祭(祭り)と、その時間的・空間的中心に現れるまれびと(来訪神)を信仰することにより、それらを乗り越える経験を重ねてきました。感染症パンデミックにより、不可避的に閉ざされた関係を強いられている現在だからこそ、改めてまれびとと祝祭に目を向け、これら根源に立ち返ることが、現状を打ち破るヒントになるのではないかと考えます。 (公式ウェブサイトより) 観覧料>無料
公式サイト>https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo/exhibition/#next
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(継続中)
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花鳥風月 名画で見る日本の四季 琳派・浮世絵から御舟・一村まで
春の桜、初夏の牡丹に燕子花、秋の紅葉に冬の雪―。古くから、私たち日本人は自然に親しみ、四季の風物を愛で、その美しい景色やわき起こる感情を絵画や詩歌などに表してきました。正月に始まり、3月3日のひな祭りや5月5日の端午の節句、さらには花見や月見、花火見物といった風習は、脈々と現代に受け継がれてきたものです。 本展では、日本の絵画を中心に、陶磁や漆工などの工芸品を前・後期合わせて約100件展示し、四季がどのように表されてきたかをご紹介します。 尾形光琳、酒井抱一ら琳派の作品、喜多川歌麿、葛飾北斎らによる浮世絵をはじめ、近代を代表する菱田春草や速水御舟、近年人気の高い伊藤若冲や田中一村の作品を交えながら、絵画の名作や工芸のデザインに見られる四季の美をお届けします。自然に囲まれた箱根の地で、四季折々の花や鳥を慈しむ、安らぎのひとときをお過ごしください。
観覧料>一般・大学生 2,800円 小中高生 1,800円
公式サイト>https://www.okada-museum.com/
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(継続中)
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100年くらい前の本づくり
明治初期、近代化をめざす日本に、海外から新しい知識や技術が大量に流入しました。印刷・製本もそのひとつでした。それまでは瓦版や浮世絵に代表されるように木版が印刷の主流でしたが、活版や銅版、石版といった新しい技術が取り入れられるようになりました。 本の形も、和紙を折って綴じた「和本」から、洋紙を糸でかがり厚く固い表紙でくるんだ「洋装本」へと大きく変化しました。和本に比べて洋装本は一冊に含まれる情報量が多く、この時代の洋装本への移行は必然でした。
しかしながら、当時の日本には西洋式の本をつくることのできる製本職人はわずかで、明治6(1873)年にようやく明治政府のお雇い外国人パターソンによって、製本の本格的な指導が始まりました。明治10(1877)年には、明治期の大ベストセラー『改正西国立志編』が刊行されます。日本初の国産洋装本と言われており、印刷は大日本印刷の前身、秀英舎によるものでした。
本展では『改正西国立志編』など黎明期の洋装本から、製本が機械化する昭和初期までの本を解体し、それぞれの製本方法を調べることで、日本に洋装本が定着していった過程をご紹介します。和本の技術でつくられた「なんちゃって洋装本」や、米国の教科書やパンフレットで使われていた簡易製本による文芸書など、当時の製本職人が自分たちの技術と手に入る材料で試行錯誤した様子がわかる本もあります。印刷・製本技術の進展とともに豊かになっていく装幀の表現力とあわせて、100年くらい前の本づくりの進化に迫ります。
観覧料>入場無料 公式サイト>https://ichigaya-letterpress.jp/gallery/000237.html
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(継続中)
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春の江戸絵画まつり ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります
敦賀市立博物館の江戸絵画の一部は、当館の「春の江戸絵画まつり」でもたびたびご覧いただいてきました。一体どんなコレクションなのか、興味を持つ方もいらっしゃることでしょう。そこで、その全貌をご覧いただくことにしました。やまと絵や円山四条派など、ひたすら美を追求した画家たちの作品によって、ひたすら美しい「非奇想」の世界に浸っていただきます。
観覧料 >一般700円(560円)、高校生・大学生350円(280円)、小学生・中学生150円(120円) ( )内は20名以上の団体料金。
公式サイト>http://fam-exhibition.com/futsu/
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(継続中)
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中世武士団 ― 地域に生きた武家の領主 ―
中世武士は、世襲制の職業戦士であるとともに、地域の支配者(領主)としても存在しました。中世武士の地域支配は、武士個人の力量によって実現したわけではなく、主に一族と家人によって構成された武士団という集団(組織)を形成することで実現しました。そのため本企画展示では、武士団を戦闘集団ではなく「領主組織」という観点から捉えます。中世武士が武士団という領主組織を形成して遂行した地域支配の実態と展開について、13世紀〜15世紀を中心に、中世の文献・考古・美術資料のほか、近世〜近代の絵図・土地台帳や現地調査に立脚して復元した本拠景観にもとづき、その具体相を展示します。事例には、豊かな資料を今日に伝える、石見益田氏・肥前千葉氏・越後和田氏を主に取り上げます。
観覧料 >一般:1000円 / 大学生:500円
公式サイト>https://www.rekihaku.ac.jp/
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(継続中)
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北斎花らんまん
花は古くから人々に愛され、絵画の主題としても数多く取り上げられてきました。 本展では、北斎やその門人たちの作品から、桜をはじめとした様々な花の作品約 100 点を展観します。花見の対象とされる花、物語に登場する花、意匠として着物や道具に施される花等、生活のあらゆる場面で愛でられてきた花に関する作品をご紹介します。 観覧料>一般/1,000円 高校生・大学生/700円 65歳以上/700円 中学生 /300円 小学生以下 無料
公式サイト>https://hokusai-museum.jp/
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(継続中)
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"春の企画展「残された言葉や声をたずねて」 "
戦傷病者は、戦中・戦後を通してさまざまな苦しみや辛さを抱えて生きてきました。彼らは、自身の体験を書籍や手記に綴ったり、映像で当時のことを語ったりしました。その中には、印象的な言葉や声が残されており、戦中・戦後に体験した労苦が詰まっています。戦地での思いや、戦後も続く傷の痛み、これまでの人生を振り返っての心境など、さまざまな場面で発せられた言葉や声の数々。 戦傷病者の多くは既に亡くなられており、直接話を聞くことはできません。本展では、残された資料からその言葉や声に耳を傾けます。
観覧料>無料
公式サイト>https://www.shokeikan.go.jp/
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(継続中)
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生誕150年記念特別展「一葉の真筆」
令和4年(2022)、樋口一葉は生誕150年を迎えます。一葉は、明治5年(1872)旧暦3月25日(現在の5月2日)に生まれました。幼いころから読書好きの聡明な少女で、14歳から歌塾「萩の舎」で和歌や古典を学びますが、やがて兄、父を相次いで亡くし、17歳で戸主となりました。困窮のなか、家族の生活を支えるために小説を書き、「大つごもり」、「たけくらべ」、「にごりえ」、「十三夜」、「わかれ道」など多くの名作を発表しましたが、明治29年(1896)11月23日、肺結核のため24歳6か月の短い生涯を閉じました。 本展では、当館が所蔵する一葉自らがしたためた資料を展示いたします。自筆の資料は、小説や随筆の未定稿、和歌の短冊・歌稿・詠草、はがきや手紙などの書簡、さらに借金の証文や商いの仕入帳までさまざまです。千蔭流の書を学んだ流麗な筆文字だけでなく、小説の推敲の跡や手紙の行間ににじむ思いなど、一葉の生きた証をご覧ください。
観覧料>大人 300円、 小中高生 100円
公式サイト>https://www.taitocity.net/zaidan/ichiyo/oshirase/news/3562/
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(継続中)
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写真展「うつりゆく昭和の九段下界隈」
昭和館では、所蔵写真を通して戦中・戦後のくらしを知っていただくために毎年写真展を開催しています。 今年の春は『うつりゆく昭和の九段下界隈』と題して、九段下とその周辺の写真をご紹介します。 千代田区九段は、古くから桜並木や内濠のほとりなど四季折々の風景を楽しむことのできるスポットが数多くあり、景勝地・行楽地として知られていました。靖国神社や千鳥ケ淵戦没者墓苑には、戦没者への慰霊と平和への思いを胸に今も多くの遺族が訪れます。 戦時中には空襲で甚大な被害をうけ、焼け残った建物の多くが戦後GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)により接収されました。九段下の象徴的な建造物であった「軍人会館」も昭和20年(1945)9月に接収され米軍士官の宿舎や食堂として利用されていました。昭和32年1月に返還後、平成23年(2011)まで日本遺族会がホテルや結婚式場を備える「九段会館」として運営してきました。 時代とともにうつりゆく九段下とその周辺の様子を、お楽しみください。
観覧料>無料
公式サイト>https://www.showakan.go.jp/events/photo/index.html
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(継続中)
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幻想の江戸ー異文化のまなざしに映った他者・表象・言説ー
幕末に江戸とその郊外を訪れ、さまざまな記録を残した欧米人は思いのほか多く、確認するだけでも30人以上を数えます。これらの外国人が記した見聞記、旅行記などのトラベルライティングをひもとくと、往時は江戸の周縁地域であった飛鳥山・滝野川・王子稲荷への言及が多く見られ、また広がる景観への讃嘆や、地域の人びとに対する親愛感あふれる印象が書き残されています。 その一方で、ことばや文化を異にする他者が出会うとき、さながら鏡の中を互いに覗き込むかのように、他者の表象と自己への認識の交錯が露わになり、ときに眼差しの力学によっては、西欧列強によるコロニアリズムの表象が立ち現れることもあります。 本展は、このような文化表象に対する問いかけにもとづき、都市江戸の景物や北区地域の光景を中心に異文化に接触が、どのように絵画表象や言説としてイメージを形作っていったのかを改めて展望し、異文化交流の姿を展観するものです。展示を通して、前近代から近代へと変遷をとげた地域の姿を、みなさまとともに見つめなおす機会となれば幸いです。
観覧料>無料
公式サイト>https://www.city.kita.tokyo.jp/hakubutsukan/kouza/03nendo/syunnki.html
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(継続中)
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源頼朝の時代 平治物語と源平合戦
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に関連し、館蔵の作品の中から重要文化財の源頼朝「消息」、土佐派の優れた作例である「源平武者絵」などを展示。 また初公開となる狩野養長「平治物語絵巻(模本)は、バラバラにカットされた「六波羅合戦巻」を再現した鑑賞的・学術的価値の高いもので、今回は個人蔵の原本の断簡を合わせて公開します。 作品を通じて、頼朝の生きた時代を追体験してみてください。
観覧料>大人 800円(団体20名様以上640円) 学生 600円(団体20名様以上480円) 中学生以下 無料 公式サイト>https://www.e-kinenkan.com/
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(継続中)
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旅路の風景─北斎、広重、吉田博、川瀬巴水─
本展では、葛飾北斎《富嶽三十六景》と歌川広重《東海道五拾三次》の競演を通して、江戸時代の旅路の景色や自然と共生する人々の営みをご覧いただくとともに、明治から昭和にかけて活躍した吉田博と川瀬巴水の作品によって、風光明媚な景観や何気ない日常にあらわれる一瞬の美の諸相を感じていただければと思います。画家たちの琴線に触れた美しく詩情あふれる風景が、私たちの日常に、旅の魅力や感動を取り戻す一助となれば幸いです。
観覧料 >大人1000円、大高生600円、中小生300円、未就学児無料 土曜日は中小生無料
公式サイト>https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=4202204021
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(継続中)
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春の特別列品「鎌倉幕府と執権政治」
平治の乱(一一五九年)ののち、伊豆国に流されていた源頼朝は反平家の兵を挙げ(一一八〇年)、やがて鎌倉に武士の政権を打ち立てました。この政権は鎌倉幕府と呼ばれています。三代将軍実朝の時代からは外戚の北条氏が主導する執権政治が行われました。承久の乱(一二二一年)で北条義時を倒そうとした後鳥羽上皇に勝利すると、幕府の支配は西国にも広がりました。 しかし、本来、幕府は朝廷と対立する存在でありませんでした。承久の乱後も、上皇を頂点とする国家のなかで、朝廷を武力で守り、経済力で支える役割を果たしつづけ、貴族たちの権利を尊重しました。 本展では、反平家勢力の庇護者であった鳥羽天皇皇女八条院周辺の文書史料、久我家文書の源頼朝・北条義時・北条泰時発給文書、鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』に題材を取った奈良絵本『あさいな』など、初公開を含む本学所蔵資料から、頼朝や義時の時代をみていきます。
観覧料 >無料
入館日>水・木・金・土曜日の12:00〜17:00(最終入館16:30)
公式サイト>http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2022_spring.html
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(継続中)
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春の特別列品 「鎌倉幕府と執権政治」
平治の乱(一一五九年)ののち、伊豆国に流されていた源頼朝は反平家の兵を挙げ(一一八〇年)、やがて鎌倉に武士の政権を打ち立てました。この政権は鎌倉幕府と呼ばれています。三代将軍実朝の時代からは外戚の北条氏が主導する執権政治が行われました。承久の乱(一二二一年)で北条義時を倒そうとした後鳥羽上皇に勝利すると、幕府の支配は西国にも広がりました。しかし、本来、幕府は朝廷と対立する存在でありませんでした。承久の乱後も、上皇を頂点とする国家のなかで、朝廷を武力で守り、経済力で支える役割を果たしつづけ、貴族たちの権利を尊重しました。本展では、反平家勢力の庇護者であった鳥羽天皇皇女八条院周辺の文書史料、久我家文書の源頼朝・北条義時・北条泰時発給文書、鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』に題材を取った奈良絵本『あさいな』など、初公開を含む本学所蔵資料から、頼朝や義時の時代をみていきます。
観覧料>無料
公式サイト>http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2022_spring.html
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(継続中)
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リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと
今また写実ブームが到来しています。現代の作家が手がけた作品にも先祖返り的な要素が見受けられます。これは旧来の伝統的な写実が息づいている証です。連綿と続く写実の流れが、いわば間欠泉の様に、息吹となって彼らの作品を介して噴出しているのです。また、彼らの作品の中には近代的なものと土着的なものが拮抗し、新たな写実を模索している姿勢も見出せます。このような傾向は、高橋由一まで遡ることができます。 本展は、松本喜三郎らの生人形、高橋由一の油彩画を導入部として、現代の絵画と彫刻における写実表現を検証するものです。西洋の文脈のみではとらえきれない日本の「写実」が如何なるものなのか、またどのように生まれたのか、その手がかりを探ります。 観覧料>一般=900円 高大生=500円 中学生以下無料 公式サイト>https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/page14_00283.html
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(継続中)
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大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともにー
江戸時代後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎(1760〜1849)は、世界で最も著名な日本の芸術家の一人です。《冨嶽三十六景》や『北斎漫画』など、一度 見たら忘れられないインパクトを持つ作品の数々は、国内外で高い人気を誇っています。 北斎と海外との関係については、モネ、ドガ、ゴッホら印象派およびポスト印象派の画家たちによる北斎への傾倒や、フランスを中心としたジャポニスムへの影響 が有名ですが、イギリスにも多くのコレクターや研究者がおり、その愛好の歴史は19世紀まで遡ることができます。なかでも大英博物館には、複数のコレクター から入手した北斎の優品が多数収蔵されており、そのコレクションの質は世界でもトップクラスです 本展では、この大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内の肉筆画の名品とともに、北斎の画業の変遷を追います。約70年におよぶ北斎の作画活動のなか でも、とくに還暦を迎えた60歳から、90歳で亡くなるまでの30年間に焦点を当て、数多くの代表作が生み出されていく様子をご紹介します。また、大英博物館 に北斎作品を納めたコレクターたちにも注目し、彼らの日本美術愛好の様相を浮き彫りにします。
観覧料>当日券:一般1,700円、大学・高校生1,200円、中学生以下無料 ・前売:一般1,500円、大学・高校生1,000円 公式サイト>https://www.suntory.co.jp/sma/
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(継続中)
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センチュリー赤尾コレクション × 斯道文庫 〜書を極める:鑑定文化と古筆家の人々
江戸時代には、欠けた書物を分割し、書の美術品である古筆切(こひつぎれ)として、鑑賞、蒐集することが流行し、筆跡鑑定を職業とする古筆家(こひつけ)が成立しました。 2021年に(財)センチュリー文化財団より慶應義塾に寄贈いただいた「センチュリー赤尾コレクション」には、江戸初期から昭和期までの約300年の鑑定活動を通じて、古筆本家に集積した膨大な資料や記録などがまとまって存在しています。現在整理作業を進めていますが、その学術的価値の高さは計り知れません。本展では、その一部を初公開するとともに、慶應義塾の所蔵作品を加えて、古筆家の人々の活動と、鑑定文化を紹介します。
観覧料>無料 公式サイト>https://kemco.keio.ac.jp/all-post/20220220/
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(継続中)
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書を極める:鑑定文化と古筆家の人々
江戸時代には、欠けた書物を分割し、書の美術品である古筆切(こひつぎれ)として、鑑賞、蒐集することが流行し、筆跡鑑定を職業とする古筆家(こひつけ)が成立しました。 2021年に(財)センチュリー文化財団より慶應義塾に寄贈いただいた「センチュリー赤尾コレクション」には、江戸初期から昭和期までの約300年の鑑定活動を通じて、古筆本家に集積した膨大な資料や記録などがまとまって存在しています。現在整理作業を進めていますが、その学術的価値の高さは計り知れません。本展では、その一部を初公開するとともに、慶應義塾の所蔵作品を加えて、古筆家の人々の活動と、鑑定文化を紹介します。
観覧料>無料 公式サイト>https://kemco.keio.ac.jp/all-post/20220220/
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(継続中)
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北斎とライバルたち
世界的に最もその名前が知られている浮世絵師、葛飾北斎。北斎は「冨嶽三十六景」に代表される風景画のほか、さまざまなジャンルを手掛け、高い名声を得ました。しかし当然のことながら、その頃に活躍をしていた絵師は北斎だけではありません。数多くの浮世絵師たちが、時には北斎と覇権を争い、時には影響を受けたり与えたりしていたのです。本展覧会では、北斎の作品に注目するだけでなく、同時代・次世代に活躍した総勢15名以上の絵師たちの作品を並べることで、北斎とライバルたちがどのような関係にあったのかを紹介いたします。
北斎とライバルたちとの交流を紹介
葛飾北斎の展覧会はこれまでさまざまな美術館で幾度も開催されてきましたが、その多くが、北斎の作品のみに焦点を当てるものでした。比較して紹介されたのは、北斎と同様に風景画を得意とした歌川広重くらいでしょう。本展覧会では、歌川広重だけでなく、東洲斎写楽、溪斎英泉、歌川国芳など、同時代に活躍した絵師たちを幅広く取り上げると同時に、北斎と他の絵師たちがどのような交友関係だったかも掘り下げて紹介します。
北斎がたくさんのライバルたちと競合していたということは、北斎がそれだけさまざまなジャンルで活躍していたことを意味します。北斎の晩年の代表作である「冨嶽三十六景」はもちろん、役者絵や武者絵、風景画や美人画など、北斎の幅広い画業を、他の絵師たちも交えながら紹介します。
観覧料 >一般1000円 大高生700円 中学生以下 無料
公式サイト>http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/hokusai-rivals
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10時00分〜
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近松半二――奇才の浄瑠璃作者
「妹背山婦女庭訓」・「奥州安達原」・「本朝廿四孝」・「太平記忠臣講釈」・「関取千両幟」・「傾城阿波の鳴門」・「近江源氏先陣館」・「鎌倉三代記」・「新版歌祭文」・「伊賀越道中双六」。 ここに列記した作品名は、浄瑠璃作者・近松半二が手がけた戯曲のほんの一部である。これらを書いた近松半二は、生涯で六十余りの人形浄瑠璃作品に作者署名を残している。また生前から名作者の誉れ高く、没後に編まれた随想『独判断』では、その自由自在な筆の境地をして「嗚呼作者の道至れる哉」と賞された。昨今では第161回直木賞受賞作の、大島真寿美著『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(2019年、文藝春秋)にもその生涯が描かれ、注目を集めている。 特筆すべきは、現行演目の多さである。半二は時代物を得意とし、雄大な構想と重厚かつ変化に富んだ舞台を次々に生み出していった。そしてその多くが、人形浄瑠璃文楽や歌舞伎の現行演目として伝承された。日本の古典芸能の重要な財産となっているのである。 業績の重要さにも関わらず、遺憾ながらこれまで近松半二の名を冠する展示は開催されていない。2022年度春季企画展「近松半二――奇才の浄瑠璃作者」は、演劇博物館が所蔵する膨大な日本近世演劇資料を利用して、あらためて日本演劇史における近松半二の位置づけを探るものである。
観覧料>無料 公式サイト>https://www.waseda.jp/enpaku/ex/15806/
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